2012年7月1日日曜日

唯物論の否定


唯物論の否定は、科学が再現性を重んじて数学で法則を書くことと、数学が不完全であるというゲーデルの不完全性定理をから導き出せます。
(資料:http://ja.wikipedia.org/wiki/ゲーデルの不完全性定理)

もうすこし詳しく言うと、自己言及パラドックスが自然数を含む公理系で成立すると言うことは、その公理系自体が正しいかどうかを自身の公理系では証明できない。

そのような公理系を使って再現性を証明するのが科学である限りは、論理的に矛盾することを平気で受け入れる我々の言語とか魂とか言うことを説明できない、言い方を変えると、ゲーデルの不完全性定理が矛盾と言うことを理解できるわれわれの精神は、なにか、整数論の矛盾を理解できる体系で表現されている、というのは自明でしょう。

もう少し、わかりやすく言った方が良いのかな。

つまり、科学が自己矛盾が指摘されている整数論を内包する数学で書かれているならば、その矛盾自体は、その数学では指摘できない。しかし、われわれの精神はその矛盾を指摘し、かつ、理解できるのであるから、明らかに違う体系で記述されているだろう。と言うことは、科学ではわれわれの精神は説明できない。ということになる。


 初出:mixi あ、そうか、体系的にということですね。(2009年04月24日)より唯物論の否定の部分だけを抜粋

※ この部分は小林秀雄さんの思想とは直接の関係はないが、あとあと、「本居宣長」についての記憶の問題を扱うときに必要になる考え方に深く関連しているので掲載しました。

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